外資系会社での出来事

外資系会社の首切り?正当な理由はありますか? ⇒ 無いと思います

外資系会社での首切り、転職

外資系会社の首切りについて、私の経験から記載します。

首切りは会社それぞれの特色があるようで、人と会社の状態によっても変わってくるようです。

例えば会社Aでは業績は黒字なのに責任者(日本法人社長)が本国と約束した数値に満たない為、一人当たりの売上高を良く見せる為に10%の社員を解雇したケースです。こちらは社長及びその仲間達による好き嫌いで指名した人間を解雇していたようです。

会社Bですが、中途採用のみで運営していたのですが、新卒採用を始め、新卒が育った頃に古株を解雇するケースです。この会社は中途採用時には給料が高いとの評判でしたが、実態は高い給料で集めた人員から顧客リスト、ノウハウを吸収し、給料の安い新卒に仕事をシフトして使い捨てていただけでした。こちらも解雇は指名解雇との事です。

次に業績が悪い会社での解雇ですが、部署が突然無くなり(本国に集約など)、割り増し退職金をもらって辞めるケースもあります。このケースでは上記会社A,Bのような指名解雇ではありませんので会社の方でしっかりとした割り増し退職金を用意している場合が多いようです。

個人の能力による解雇ですが、ほとんどありません。(担当していた会社から出入り禁止になり解雇されたという話はありますが)なぜなら通常は試用期間中に能力が分かり、業務に支障をきたさなければ問題無いからです。上司が変わり、方針も変わり、変化に対応する能力が無いので解雇というのは滅多に無い事ですが、上司が自分の知り合いを雇いたい場合には、指名解雇という形で解雇させられるケースもあります。

個人の能力が無いと言う事による解雇は指名解雇の口実がほとんどで実際は業績改善、業務改善命令などを本気で取り組んでから改善の余地が無いので解雇とまでやりません。解雇自体は決まっている事で解雇に向けての口実作りなのですが、時間的な制約(解雇までの期日が短い)があり、乱暴な対応が多いようです。一時期流行ったPIPなども解雇する口実を作る為の道具で、達成不可能な目標、どうとでも取れる曖昧な目標設定をして最終的には(3ヶ月が多いようです)達成していないので自分で辞めるよう仕向けるようになっていたりします。解雇だと会社はお金を払う事になりますが、自主退社だと払う必要はありません。それでも辞めない人には解雇(あなたのポジションは無くなりましたと言うのもあるようです)となりますが、このような対応をする会社には裁判で稼ごうとしている弁護士等が裏方にいるようです。弁護士からしてみれば裁判は良い事で、仮に裁判にならなければ会社ははした金で解雇出来たという実績に貢献出来ます。

また解雇をしない会社も当然あります。業績が年々上がっており、人員増を常にしている会社などです。あと少ない人員で忙しく働かされる会社でも解雇はほとんど無いようです。(こちらは長時間労働で疲弊して自主退社になるのがほとんどなので)

上り調子の会社でも一旦成長が止まると人員削減による効率化、コストカットとなりますので、転職を常に頭の中に入れておくのが外資系会社での働き方なのかと思っています。

さて以下は顕著な追い落としに事例です。これを見ると誰でもいつでも首に出来るように思えます。

ー 営業マンの悲劇

その会社では社長が変わり、任期3年の間で3倍の売り上げ増が目的だったそうです。既存のビジネスでは達成が難しいので新しい何かをする必要があったようですが、具体的には何も無く時間ばかりが過ぎていきました。そこで社長と話の合わなかった営業マンが、担当していた既存顧客をすべて他の営業に振られ、売り上げ高0円にされてしまいました。突然に新規顧客開拓を命令されたそうです。新規開拓を3ヶ月やっていたのですが、3ヶ月では売り上げ増にはならず、PIPにされました。それから1ヶ月後には能力の欠如による退職勧奨(強要?)になったので個人で入れる組合に入り団体交渉などをやったとの事ですが、最終的にははした金で解雇になったそうです。

ー 優秀なエースの悲劇

こちらも社長交代後でした。社長が新体制を作ろうと仲間を集めてきました。その仲間の一人にあからさまな野心家がおり、実績を早々にあげようとされていたようですが、一切の貢献はありませんでした。あせった野心家は会社に貢献している優秀なエースに目を付け、その座を奪い取ろうとし始めました。エースは非の打ち所の無い優秀な人で人柄も良かったので簡単にはいかなかったようですが、社長及びその仲間達の協力でその座を奪う事に成功しました。(野心家なら新しい目線でビジネスをより発展出来る、優秀なエースには別の場所で活躍して欲しいとの事だったそうです)野心家ですが、優秀なエースのようには仕事が出来ず、売り上げが落ちていきました。エースと比較されるのでエースを社長権限で閑職へ飛ばし周囲を黙らせました。その後のエースは社長とその仲間達が居なくなった後に復帰出来ました。(そのエースは長年築いた海外とのパイプで一命を取り留めましたが普通の人ではこうはいかないと思います)

 

長くなりましたので以下首切りに合い易い会社の特徴を纏めます。

ー 業績の悪い会社(これは当然ですね)

ー 社長が良く変わる会社(社長だけなら問題無い場合もありますが仲間達を連れ     て来られる環境になると悲劇が起こり易いです)

ー 即戦力と言っている割には新卒採用を始める会社

ー 派閥のような物がある会社

これらの会社の内、人事部が弁護士などと連携して首切りをしている会社が一番性質が悪いです。

  転職、仕事

  - レジュメ・CV

  - 面接

  - オファー

  - 入社後

  - 組織変更

早めの転職活動

次は首切りへの対処、転職などを記載します。

(完全な会社都合(部署閉鎖)などは割り増し退職金が多い事が多いので(12ヶ月、24ヶ月など)、その間に転職すれば良いのと選択肢はないようですのでここでは記載しません)

またロックアウト解雇についてはいきなり下記の最後のプロセスになり、また一部の会社でしかやっていないようなので、こちらは上司からの不当な業績評価を見て備えておくしか無いように思えます。

例えば達成不可能なPIPにされたとします。会社は確実に首にするでしょう。その際にどうしますか?

Resume/CV(職務経歴書)を更新して人材会社に連絡する

②一人でも入れる組合に入会してPIP撤回に向け団体交渉をする

①ですが、意地でも会社に残るという方以外は必須ですね。また②ですが、怖気づく会社もあるようですが、弁護士などが裏にいる場合には全く効果は無いようです。やってみる価値はあるのかもしれませんが、はした金退職金を貰ってさっさと転職する事を考えている方には時間の無駄になるかもしれません。

 

上記②で撤回されてその後平和に働ければ良いのですが、3ヶ月後にPIPで未達成となったとします。ここからは執拗な退職勧奨が行われる事でしょう。その際にどうされますか?

①転職の面接などを進めて、解雇もしくは金銭提示を待つ(退職勧奨中は証拠の録音必須)

②あほらしいので退職する(もしくは内定が出たので退職する)

③感情を煽って退職強要に持っていき訴える(早く退職して欲しいのでわざと長考したりする)

転職の状況次第ですが、メンタル面で問題が無ければ①をお勧めします。③は転職を考えていれば訴えるのはお勧めしませんが、執拗な退職勧奨を止めさせ次のプロセスに進める為には訴える用意がある事を伝えるのが良策と思います。②はもったいないです、本当の会社都合であれば12ヶ月、24ヶ月の割り増し退職金を出す会社もあり、それに比べればはした金ですが、3ヶ月くらいは出してくれる会社もあります。退職日の翌日から次に会社に転職する事が出来れば3ヶ月分丸儲けです。

 

次のプロセスですが、退職勧奨に応じないもしくは終盤で合意退職に向けた調整になると思います。金銭面で交渉の余地がある場合と合意退職か解雇を選べの最終選択の提示がある場合があります。その時にはどうされますか?

①転職が決まっている、もしくはほぼ決まりなので合意退職の金額を貰って退職する

②転職が決まっていないけど合意退職を選び、転職に専念する

③解雇を選択し、組合及び弁護士を立てて解雇無効の裁判する

会社によってですが、この時点でPIPから4~5ヶ月くらい経っています。意地でも会社に残る場合は③になりますが、転職に希望があるのであれば②も視野にいれられるのかと思います。合意退職では○ヶ月後退職となりますので○ヶ月も交渉の余地があります。①の場合は新しい会社との入社日調整のみなので、1ヶ月以上の長期休暇+割り増し3ヶ月(例)+有給買取で保険が切れる事の無い転職も夢ではありません。②の場合でも合計4ヶ月の金額+2ヶ月の在籍であれば6ヶ月以内に新しい会社を決めれば金額的にはプラスになります。(失業給付金はすぐ貰えますのでさらにプラスです)

③の闘争を否定はしませんが、お金を貰ってすぐ転職する①が一番良いのではと個人的に思っています。

さて③のケースですが、2件ほど知っています。両方とも和解で終わっているようで会社には復帰しておりません。会社の雇われ弁護士としても負けるのは避けたいと思っているのか、会社側でイメージの悪化を恐れているのか分かりませんが2年程の法廷抗争で和解に至っているようです。

最低2年分の賃金+αの支払いが無いと和解には至らないと思うので2件とも良い金額の提示だったのでは?と思いますが、その方達のその後は同じ業界で聞きませんので不明です。

ただ人材会社によれば2年のブランクがある方は商品価値が無くなるそうです(IT業界)。これは大きなデメリットで2年の裁判後お金は貰えるようですが、転職は出来なくなるようです。沢山のお金を貰って資産運用で生活していければ良いのですが。。これは行方不明になった本人達にしか分からない事ですね。

 

PIPについてですが、達成すれば問題無いでしょう!という勇ましい方もおられると思いますので、達成不可能な目標設定の例を以下記載します。

ー 商品の平均単価20万円で(法人向け)、新規開拓のみで目標金額3ヶ月で1億円(1日7~8件受注):達成すれば他の会社ではすごい評価になりそうですね。

ー 人に好かれる(基準が何もありません):目標がおかしいと思っても常識を無視して進められます。

 

また業績評価についてですが、こちらは上司の一存で決定出来る事が多いようですので、首切りターゲット=>最低評価にする事が出来ます。例えどんな素晴らしい業績も表彰も関係なく、新しい事へのチャレンジが出来ていない、周りからの評判が悪いと曖昧な形で捏造可能だからです。当然評価システムには不服を申し立てる制度もあるのですが、すでに首切りターゲットにされているようでしたら人事部は会社側の人間で評価が捏造であろうとも人事部としては最低評価として扱います。

これは通常の評価でも使えます。例えば仕事の出来る生意気な部下がいた場合、下から2番目の評価を続けていれば不服を申し立てられても目立つような事では無く、周りからの評判が悪いという評価が通ります。首切り1名という指令が出た際にはこの評価を使って、仕事が出来る部下でも切る事が出来ます。

こうなると転職活動ですね

次に転職での人材会社について記載します。

転職ですが、私自身7社目です。

以下人材会社について個人的なコメントとして残しますのでご参考になればと思います。

 

ー 外国人系の人材会社

こちらは人=売り上げのように思われているような会社もあり、入社後の居心地とか忙しさとかは考慮されていないように思えます。忙しい会社での急募が多いようで内定が出るまでは早いようですが、今の会社に残る可能性がある方でじっくり決めたいと思われる方には向いていないように思えます。

ただ首切りにあってしまってとりあえず就職する際には良いと思います。(就職後に転職先を探した方が心に余裕が出来ますし、給料の交渉もし易くなると思います)

 

ー 日系の人材会社

こちらは20年くらい前にお世話になっただけなのであまり参考にならないかと思いますが、求人を見ている限りでは外資系も沢山乗っています。外国人系の人材会社ではResume/CVの相談などありませんが、日系人材会社では色々相談に乗ってもらった経験があります。また外国人系のように無理やりでも人を突っ込むと言う事は無かったです。お陰で給料以外良い外資系に転職出来たのですが、その後外国人系人材会社で給料の良いアメリカ系外資系に転職してしまったのが悔やまれる時がありました。じっくり転職を考えるのには良いのかと思います。(ちなみにそのアメリカ系は1年後倒産しました。。)

 

ー 個人でやっている業界特化の人材会社

こちらは無理やり人を突っ込むような事はしませんので、状況の確認などがたまにあり、自分の状況(上司が変わって異変が起きそう)で転職を考えられますが、自分の状況で募集している会社があるとは限りません。2回お世話になったのですが、タイミングがあっていただけなのだと思っています。

日系と合わせて登録しておく分には良いと思います。

 

ー 元同僚からの紹介(人材会社ではありませんが)

会社によっては社員の紹介プログラムで社員に多少の金額を払い、採用活動に充てる会社もあります。嫌な人からの紹介なら疑うのですが、そうではないと思っている方からなら何の抵抗をありませんでした。ただ紹介後に会社が変化するのまでは面倒見れないと思うので、入社後良い会社=>3年後クソ会社であっても文句は言えません。紹介者より先に転職してしまいましたが、紹介者が残っていて何よりです。年を取ってからの転職はこのパターンしか無いように思えますので人付き合いの大切さが身にしみて分かります。(さすがに60歳過ぎは紹介してくれないようですが)

転ばぬ先の杖ではないのですが、とりあえず人材会社に登録して備えておくのはいかがでしょうか?